電気工事メモ

電圧の定義

  • 交流600V以下、直流750V以下
  • 60V以下(小勢力回路)・・・直径0.8mm以上の軟銅線
  • 60V超(簡易接触防護措置を施していない電気機器の使用)・・・漏電遮断器の施設(省略できる場合あり)
  • 対地電圧150V以下(単相二線式、三線式)
  • 対地電圧300V以下(三相三線)

接地抵抗

接地抵抗値は以下

  • 3Ω以下・・・漏電遮断器の省略
  • 10Ω以下・・・C種接地(使用電圧300V超)
  • 100Ω以下・・・D種接地(使用電圧300V以下)
  • 500Ω以下・・・漏電遮断器施設(動作時間0.5秒以内)

接地工事の注意点は以下

  • D種接地・・・300V以下の低圧器具の鉄台及び外箱
  • C種接地・・・300V超の低圧器具の手伝い及び外箱
  • 接地線の太さ・・・1.6mm以上
  • 接地工事の省略条件
    • 対地電圧150V以下の機器を、乾燥した場所に設置
    • 低圧器具を乾燥した木製の床や絶縁性のものの上で取り扱うように設置
    • 水気のある場所以外に施設した機器に、漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以内)を施設
    • 二重絶縁構造の機器を施設

絶縁抵抗

  • 使用電圧300V以下、対地電圧150V以下・・・0.1MΩ以上
  • 使用電圧300V以下、対地電圧150V超・・・0.2MΩ以上
  • 使用電圧300V超・・・0.4MΩ以上
  • 絶縁抵抗の測定が困難な場合は、漏洩電流を1mA以下に保つ

過電流遮断器と漏電遮断器

  • 単相100V・・・2極1素子(2P1E)または2極2素子(2P2E)
  • 単相200V・・・2極2素子(2P2E)
  • 単相三線式・・・3極2素子(3P3E)、中性線には過電流遮断器を施設できない。

漏電遮断器は、金属製の外箱を有し、使用電圧が60V超の低圧機器に簡易接触保護措置を施さないで施設する場合に必要となる。省略条件は以下

  • 機器を乾燥した場所に施設
  • 対地電圧150V以下の機器を、水気のある場所以外に施設
  • 接地抵抗が3Ω以下の設置工事をした場合
  • 二重絶縁構造の機器を施設

ビニル絶縁電線の許容電流

単線(直径) 許容電流 より線 許容電流
1.6mm 27A 2m㎡ 27A
2.0mm 35A 3.5m㎡ 27A
2.6mm 48A 5.5m㎡ 49A
3.2mm 62A 8m㎡ 61A

電線やケーブル外装に収めた場合は、電流減少係数をかける

  • 3本以下・・・0.70
  • 4本・・・0.63
  • 5本または6本・・・0.56

コードの許容電流

0.75m㎡ 7A
1.25m㎡ 12A

分岐回路

開閉器及び過電流遮断器の施設場所は、原則3m以下

  • 分岐点からの電線の許容電流が、幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上あるときは、分岐点から8m以下に施設する。55%以上ある時は、3mを超えて施設できる(制限なし)
分岐回路の種類 電線の最小太さ コンセントの定格電流
15A 1.6mm 15A以下
20A配線用遮断器 1.6mm 20A以下
20Aヒューズ 2.0mm 20A
30A 2.6mm 20A以上30A以下
40A 8m㎡ 30A以上40A以下
50A 14m㎡ 40A以上50A以下

屋外灯・・・屋内電路の分岐点から8m以下で20A以下の配線用遮断器で保護された分岐回路なら専用配線でなくてもいい。

屋外引き込み・・・屋外配線が15m以下なら、別棟の引き込み開閉器を省略可能。

管の種類

  • 金属管(電線管)・・・薄鋼電線管、厚鋼電線管、ねじなし電線管
  • 合成樹脂製可とう電線管・・・PF管(灰色、耐燃)、CD管(オレンジでコンクリ用)
  • 硬質塩化ビニル電線管・・・VE管(合成樹脂管)
  • 耐衝撃性硬質塩化ビニル電線管・・・HIVE管
  • 波付き硬質合成樹脂管(地中電線路用保護管)・・・FEP
  • VU管とVP管は排水用で公共事業はVU?、VP>VU>VEの順に肉厚。電線管のVEが一番薄い
  • フレキ管(フレキシブル管)・・・RFやCD管が合成樹脂製に対して、こちらは合成樹脂皮膜鋼製の可とう電線管。金属管なのに柔軟性がある。
  • 架橋ポリエチレン管・・・水道管、柔軟性、耐熱性、耐食性がある。
  • 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管・・・水道管、HIVP管(HT管)、耐熱性、耐食性、保温性

施設場所

展開した場所(乾燥・湿気)、点検できない隠蔽場所(乾燥・湿気)ともに制限なく施設できるのは、

  • ケーブル工事(キャブタイヤケーブルを除く)
  • 金属管工事
  • 合成樹脂管(CD菅除く)
  • 2種金属可とう電線管

第二種電気工事士

  • 工事できるのは一般用電気工作物(600V以下)と、小出力発電設備を同一構内に設置する場合(太陽光出力50kW未満等)
  • 電気工事の作業に従事するときは、電気工事士免状を携帯する。
  • 免許の交付と書き換えは都道府県知事。免許の更新期限はない(第一種は5年)。

技能

被覆はぎ取りについて。12mmはペンチ幅(和づくりや差し込みコネクタで使用)。

  • 器具と反対側やわたり線・・・基本は約2㎝ではぎ取って、リングスリーブで圧着するならそのままではみ出た部分を切断、差し込み型コネクタでつなげるならペンチ幅12㎜で切断
  • ランプレセプタクル・・・受金ねじ部に白線。器具の幅(約5cm)でシースはぎ取り→2cm残して被覆はぎ取り→約3㎜の離してペンチで和づくり。
  • 露出型コンセント・・・WもしくはNに白線。器具の幅(約5㎝)でシースはぎ取り→1㎝残して被覆剥ぎ取り→和づくり
  • 引掛けシーリング・・・WもしくはNに白線。器具の高さ(約2㎝)でシースはぎ取り→ゲージ(約5mm)で被覆はぎ取り
  • 端子台・・・端子幅5cmでシースはぎ取り→奥行(約10-12mm)で被覆剥ぎ取り
  • 配線用遮断器・・・Nに白線。器具の高くなっている部分(約4-5cm)でシースはぎ取り→12mmで被覆はぎ取り。
  • コンセント・・・Wがあるものは白線を。取付枠(約10㎝)でシースはぎ取り→ゲージ(10mmもしくは12mm)で被覆はぎ取り。正面から見て左穴が長穴がデフォ
  • スイッチ・・・コンセントと同じだが、極性はない。正面から見て右側にスイッチの|が来るのがデフォ
  • リングスリーブ・・・8m㎡以下が小、8m㎡を超えたら中、14m㎡超が大、16.5m㎡超はP型スリーブ

接地側(白)を電灯とコンセントへ、非接地側(黒)をスイッチとコンセントへ、最後スイッチと電灯をつなぐ。電灯やコンセントの記号は白〇で、スイッチの記号は黒●から覚えるといい。

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