蓄電池を入れるメリット

2019年問題と蓄電池

2009年(H21)11月より始まった、売電制度。

  • 2009年(H21)~2010年(H22)・・・48円/kWh/10年間
  • 2011年(H23)~2012年(H24)・・・42円/kWh/10年間
  • 2013年(H25)・・・38円/kWh/10年間
  • 2014年(H26)・・・37円/kWh/10年間
  • 2011年(H23)~2018年(H30)・・・26-33円/kWh/10年間

年々買取価格は下落した状態で続いているものの、パネル価格も下落しているせいで、10年での利益はそんなに変わらないようだ。

で、自分の場合、2013.11より売電が開始されたので、2023.10で終了ということになり、これ以降は2019年に決定されるであろう売電価格(現時点で未定)に則って売電されることとなる。

キロ単価1-8円と言われている中、0という選択肢もあり、期間終了後のパネルをどうやって運用していくかが問われている。

多くの場合、安くてもいいから売電するか、蓄電池を入れるかの2択を責められることとなる。

今回、助成制度があるらしいので、実験がてら蓄電池システムを入れてみることにした。

蓄電池相場の確認

画像のように、蓄電池容量が12kwhのKYOCERAのものだと、実質容量が10.3kwhで、86%。充電時間4.75時間、寿命6万回、税込み2,894,400円、蓄電池単体工事の場合は3,002,400円となっている。JOSINは値引きはしないとのこと。

電気の見える化を行うHEMSはKYOCERAは149,040円。 これを入れると、無線ルータを介して使用量や使用状況を携帯でリアルタイムに確認できたり、携帯で家電製品のオンオフをできるようになる。

蓄電池システムEGS-LM1201の導入

導入は、訪問販売のαコーポレーションというところを介して行った。

京セラのEGS-LM1201単体と設置費用合わせて246万、諸経費だかで10万で合わせて256万に対し、上記のJOSINの同モデルだと300万、少しは安いようだ。

蓄電システムの室内リモコン(EGS-RMO3)がどういう形で情報を拾っているのかはよくわからないが、直接蓄電池と相互にやり取りしていて、HEMSは関係ないということはなんとなくわかる。

HEMS(Home Energy Management System)機器は同じく京セラのNE-HMGWというsmart-bridgeである。

そして、全部を合わせて、税込みで316万となった。 この金額に助成金が下記のようにおりたので、実質費用は-56万2000円で、260万かかったということになる。

助成金の支払い元の環境共創イニシアチブがよくわからん団体だが、金さえ支払ってくれれば問題はない。

HEMSについて

早速、smart-REACH HEMSとやらを無線ルータに接続した状態で、以下サイトにログイン

ログインIDはゲートウェイIDを、あとはパスワードを入れるとログインできる

すると、housmaile networkというサイトにアクセスできて、そこから室内リモコンみたいな画面を見ることができる。

今の所、サイトで鑑賞するだけなのかなこのHEMSは。他にスマホから家電をリモート含めてコントロールできるHEMSもある。 たかだかこれに19万、そしてその設置ごときに17万と、現時点では全く無駄なものにこの金額を払ったことがほんとバカらしいけど、助成を受けるためには設置していなければならないようなので仕方なく。

蓄電池システムをいれてみて

あとは、260万をかける意味があるのかを少し考えてみる。(導入開始は2018.12.6)

まずH30年とH31年の1月分の比較 キロ単価はこの1年では変わっておらず、昼間32円 朝晩26円 夜間12円 使用量以外に変わっているのが燃料費調整(火力燃料の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度)や再エネ発電賦課金(2.9円/キロ全員にかかる費用(H31))が価格の差に一役買っている。 全電化・機器割引は下がっているのが何故か不明。

H30年1月の割引とか調整を抜きにした、単純な1日の電気代は、19,390円、H31年1月の電気代は、17,253円となり総計が120kWh増加したにもかかわらず、金額は安くなってはいる。 120kWhはキロ単価12円として1440円だから、同じ消費電力で比較すると、3500円位一月浮いている計算となる。

続いて2月

H30年2月は、15,178円、H31年2月は14,166円で、使用量の差が+130kWh。 これを比較すると2500円位1月に浮く計算

京セラのこのモデルの蓄電容量が12kWh、実質10kWhで、30日フルで使い切れば、300kWh分朝晩や昼の電気代が夜間の12円/キロの電気代で使えると試算で、少なくとも、26-12円×300で、4200円得するはずだったがそうはいかなかった。

自分の場合、H30年6月の電気代内訳は、昼9kwh、朝晩83kwh、夜間88kwhの総計180kwhしかなく、300kwh分の蓄電分をひると朝晩で使い切れなくなることが予想される。 その場合、どんなに頑張っても90kwh×14で1260円しか浮かず、メリットがかなり薄くなる。

これを踏まえて、現時点で年間でお得になった電気料金を試算すると、せいぜい2万ちょっとであり、10年で20万、260万支払ったのに対して全く回収はできていない。

HEMSもNatureRemoがあるから使わないし、災害で停電に頻繁になってくれないとメリットを全く感じられずに終わりそうだ。

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